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イスラームという教えの普遍性 (日本語)

準備: ムハンマド・ブン・イブラーヒーム・アッ=トゥワイジリー

Description

イスラームは全世界への導きと慈悲であり、アッラーはその恩恵を全ての被造物に授けられました。またアッラーは、あらゆる使徒の長でありかつ最後の預言者であるムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)を遣わされ、その共同体をその教えへのいざないという高貴な行いでもって審判の日まで栄誉づけられたのです。

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    アッラーへのいざない

    3イスラームという教えの普遍性

    ] 日本語 [

    الدعوة إلى الله

    3- عموم دين الإسلام

    [اللغة اليابانية ]

    ムハンマド・ブン・イブラーヒーム・アッ=トゥワイジリー

    محمد بن إبراهيم التويجري

    翻訳者: サイード佐藤

    ترجمة: سعيد ساتو

    校閲者: ファーティマ佐藤

    مراجعة: فاطمة ساتو

    海外ダアワ啓発援助オフィス組織(リヤド市ラブワ地区)

    المكتب التعاوني للدعوة وتوعية الجاليات بالربوة بمدينة الرياض

    1429 – 2008

    3-イスラームという教えの普遍性

     イスラームは全世界への導きと慈悲であり、アッラーはその恩恵を全ての被造物に授けられました。またアッラーは、あらゆる使徒の長でありかつ最後の預言者であるムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)を遣わされ、その共同体をその教えへのいざないという高貴な行いでもって審判の日まで栄誉づけられたのです。

     1-アッラーは人類の主で、人類にとってかれ以外の主は存在しません。崇高なるアッラーはこう仰られました:-言うのだ、「人々の主に、ご加護を乞い願う。」,(クルアーン114:1)

     2-アッラーは人類の王で、人類にとってかれ以外の王は存在しません。崇高なるアッラーはこう仰られました:-「人々の王に(ご加護を乞い願う)。」,(クルアーン114:2)

     3-アッラーは人類が崇拝すべき唯一の対象で、人類にとってかれ以外の崇拝対象は存在しません。崇高なるアッラーはこう仰られました:-「人々のイラーフ(真に崇拝すべきもの)に(ご加護を乞い願う)。」,(クルアーン114:3)

     4-アッラーは人類への導きとして、クルアーンを下されました。崇高なるアッラーは仰られました:-人々への導きと、正道と(正誤の)判別という明証ゆえにクルアーンが下されたところの、ラマダーン月。,(クルアーン2:185)

     5-アッラーはその使徒ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)を、全人類への導きとして遣わされました。崇高なるアッラーは仰られました:-そしてわれら(アッラーのこと)はあなたを、福音と警告を告げる者として人類全てに向けて遣わした。しかし多くの人々は知らないのだ。,(クルアーン34:28)

     6-アッラーは私たちにカアバ神殿‐人類史上初めて造られた神殿‐に向かって礼拝し、また巡礼することを命じられました。崇高なるアッラーはこう仰られました:-人々の(崇拝行為の)ために設けられた最初の館こそは、祝福に溢れた万有への導きであるマッカのそれ(カアバ神殿)である。そこには数々の明白なみしるしがある。(その内の1つが)イブラーヒームの立ち所(である)。そこ(マッカの聖域)に入った者は安全なのだ。そしてそうすることが出来る人々には、その館を訪問するアッラーへの義務がある。それを否定する者があっても、実にアッラーは何ものをも必要とされてはいないのだ。,(クルアーン3:96-97)

     7-偉大かつ荘厳なるアッラーは、イスラーム共同体が人類史上最高の共同体であることを言及されています。

    ①  至高のアッラーは仰られました:-あなた方は善を命じて悪を禁じ、かつアッラーを信仰するところの、人類に出現した最高のウンマ(共同体)である…。,(クルアーン3:110)

    ②  バハズ・ブン・ハキームが彼の父、そして彼の父が彼の祖父から伝えるところによれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「実にあなた方は70の共同体を完遂する。あなた方こそが偉大かつ荘厳なるアッラーの御許で、最善かつ最も高貴な共同体なのである。」(アッ=ティルミズィーとアフマドの伝承[1]

     8-アッラーへといざない、その教えを東西に広めることは全てのムスリムにとっての義務です。そうすることによってアッラーの御言葉はこの上ない興隆を見、全ての宗教はかれのものとなるのです。

    ①  至高のアッラーは仰られました:-言え、「これこそは私と私に追従する者たちが、慧眼をもってアッラーへといざなうところの道である。崇高なるアッラーよ。私はシルク[2]の徒ではないのだ。」,(クルアーン12:108)

    ②  至高のアッラーは仰られました:-これは人々への明証であり、導きであり、ムッタクーン(アッラーのお怒りと懲罰を招くような事柄から身を慎む者たち)への訓戒なのだ。,(クルアーン3:138)

    ③  至高のアッラーは仰られました:-これは彼らがそれでもって警告され、かれ(アッラー)こそが真に崇拝されるべき唯一の存在である事を知り、知識ある者たちが熟慮するための人々への伝達である。,(クルアーン14:52)

    9-偉大かつ荘厳なるアッラーは人類を、かれ以外の何ものを並べずにかれのみを崇拝することへと、そしてかれの美名と属性と行為を知ることへといざなわれました。そして人々をそれらへといざなうことにおいて、私たちに栄誉を授けられたのです。クルアーンの中で最初に人々に呼びかけられたのは、何ものをも並べることなくアッラーのみを崇拝することでした。崇高なるアッラーはこう仰っています:-信仰する者たちよ、あなた方とあなた方以前の者たちを創造したあなた方の主を崇拝するのだ。そうすればあなた方はタクワー[3]を得ることであろう。(アッラーは)あなた方のために大地を褥とされ、天を天蓋とされ、また天から水を降らせてあなた方の糧とすべくそれでもって果実を実らせたお方である。ゆえに、そうと知りつつアッラーに並べて何ものかを配してはならない。,(クルアーン2:21-22)

    10-偉大かつ荘厳なるアッラーは万有の主であり、この世界にかれ以外の主はありません。崇高なる主は仰られました:-万有の主アッラーにこそ全ての賞賛はあり。,(クルアーン1:1)

    11-偉大かつ荘厳なるアッラーが使徒ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)を審判の日までの万有に対する警告者として遣わされたのは、そのご慈悲ゆえに他なりません。

    ①  至高のアッラーは仰られました:-万有への警告者とすべく、そのしもべに識別(クルアーン)を下されたお方はこの上なく崇高で偉大である。,(クルアーン25:1)

    ②  至高のアッラーは仰られました:-そしてわれら(アッラーのこと)があなたを遣わしたのは、全世界への慈悲ゆえに他ならない。,(クルアーン21:107)

    [1] 良好な伝承。スナン・アッ=ティルミズィー(3001)、ムスナド・アフマド(20282)。文章はアフマドのもの。

    [2] 訳者注:詳しくは「タウヒードとイーマーン」の章の「シルクとその種類」の項を参照のこと。

    [3] 訳者注:「タクワー」は「自らを守る」という動詞の名詞形。つまりアッラーを畏れ、またそのお怒りと懲罰につながるような行い‐つまりかれが命じられたことに反したり、あるいは禁じられた事柄を犯したりすることなど‐を避けることで、自らの身をアッラーのお怒りや懲罰から守ることを意味します。

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