礼儀作法 6 - 夢の礼儀作法
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كتاب الآداب – آداب الرؤيا
[اللغة اليابانية ]
ムハンマド・ブン・イブラーヒーム・アッ=トゥワイジリー
محمد بن إبراهيم التويجري
翻訳者: サイード佐藤
ترجمة: سعيد ساتو
校閲者: ファーティマ佐藤
مراجعة: فاطمة ساتو
海外ダアワ啓発援助オフィス組織(リヤド市ラブワ地区)
المكتب التعاوني للدعوة وتوعية الجاليات بالربوة بمدينة الرياض
1428 – 2007
6-夢の礼儀作法
● 夢の中で好ましいもの、あるいは厭わしいものを見た時の言動:
1-アブー・カターダ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「私は預言者(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)が、こう言うのを聞きました:“よい夢はアッラーからのものである。ゆえに好ましい夢を見たならば、好きな者以外にはそのことは語ってはならない。そしてもし悪夢を見たならば、アッラーにその悪とシャイターン(悪魔)からの悪に対するご加護を乞い、3回唾を吹くのだ。そしてそれを誰にも話してはならない。そうすればその悪夢は彼を害することはないであろう。"」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[1])
2-アブー・サイード・アル=フドゥリー(彼にアッラーのご満悦あれ)は、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)がこのように言うのを聞きました:「よい夢を見たならば、それはアッラーからのものなのである。ゆえにそれに関してアッラーを讃え、その夢について(人に)語るがよい。」(アル=ブハーリーの伝承[2])
3-ジャービル(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「悪夢を見たら、左側に向かって唾を3回吹くのだ。そしてアッラーに、シャイターンに対するご加護を3回乞うがよい。そしてそれまでとは逆向きに寝よ。」また別の伝承にはこうあります:「悪夢を見たら、起きて礼拝するのだ。」(ムスリムの伝承[3])
● 正夢を喜ぶこと:
1-アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“(私という)最後の預言者性の後には、アル=ムバッシラート(喜ばしい知らせを運んでくるもの)しか(物事の霊妙さや謎や未知の事を知らせてくれるものは)ない。(教友たちは)言いました:「アル=ムバッシラートとは何ですか?」(アッラーの使徒は)言いました:「正夢のことだ。」"」(アル=ブハーリーの伝承[4])
2-アナス・ブン・マーリク(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「正しき者の見るよき夢は、預言者性の46分の1に相当する。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[5])
● 眠りにおける預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の夢:
アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「私の名(ムハンマド)をもって(あなた方の子らを)名付けてもよいが、私のクンヤ[6]でもって呼んではならない[7]。そして夢で私を見た者は、実に私を見たのである。シャイターンは私の姿に変身することが出来ないのだから。そして私に対して故意に嘘をついた者は、地獄の業火に住まわせるがよい。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[8])
● 夢の中でシャイターン(悪魔)がいたずらすることを人に話さないこと:
ジャービル・ブン・アブドッラー(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました:「ある男が預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のもとに来て、言いました:“アッラーの使徒よ、夢で自分の首が切られるのを見たのですが。"すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は笑い、こう言いました:“あなた方の夢の中でシャイターンがいたずらをしたら、そのことを人に話すのではない。"」(ムスリムの伝承[9])
[1] サヒーフ・アル=ブハーリー(7044)、サヒーフ・ムスリム(2261)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[2] サヒーフ・アル=ブハーリー(7045)。
[3] サヒーフ・ムスリム(2262、2263)。
[4] サヒーフ・アル=ブハーリー(6990)。
[5] サヒーフ・アル=ブハーリー(6983)、サヒーフ・ムスリム(2263)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[6] 訳者注:人を「何某のお父さん」あるいは「何某のお母さん」と呼ぶ言い方。ちなみに預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のクンヤはアブー・アル=カースィムです。
[7] 訳者注:イマーム・アン=ナワウィーによれば、このハディースに関しての学者の意見は3つに分かれるといいます。1つは預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のクンヤ「アブー・アル=カースィム」というクンヤを称することの全面的禁止。もう1つは、この禁止は預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の存命期に限定されたもので、彼の死後は全面的に許されるという意見。そしてもう1つは、名がムハンマドという者に対してこのクンヤを称することの限定的禁止というものです(アン=ナワウィー著サヒーフ・ムスリム解釈より)。
[8] サヒーフ・アル=ブハーリー(110)、サヒーフ・ムスリム(2134,2266)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[9] サヒーフ・ムスリム(2268)。